セキュリティソフトには「有料」と「無料」の製品がありますよね。最近は無料のものでも有料ソフトのように評価が高い製品もあり、この2つがどう違うのかよく分からないという方も多いと思います。実際、無料と有料のどちらを入れるべきなのでしょうか?この記事では、有料と無料のセキュリティソフト 比較した違いや、どちらを入れるべきなのかをご紹介します。ぜひ、セキュリティソフトでお悩みの方は最後までご覧ください。
セキュリティソフトとは
セキュリティソフトとは、ユーザーのデバイスに損害を与える攻撃から保護するためのソフトです。インターネットには「ウイルス」をはじめ「フィッシング詐欺」などの脅威が蔓延しており、その手口は年々巧妙化しているためいつ被害に遭うか分かりません。もし攻撃を受けてしまえば、デバイス破壊、金銭被害、他人への被害拡大、あるいはデバイスの遠隔操作によって犯罪に悪用されるといった損害が発生する恐れがあります。そのため、こうした悪質な攻撃を未然に防ぐために「ウイルス対策ソフト」から「総合セキュリティソフト」へと進化して日々研究開発が続けられています。
有料と無料のセキュリティソフト 比較した違いとは
有料と無料セキュリティソフトを比べてみると、複数の部分で差があることが分かります。それぞれの違いについて順番に見ていきましょう。
①有料はサポート体制が整っている
まず、有料と無料で大きく異なるのがメーカーのサポート体制です。セキュリティソフトは性能の高さや動作性の良さだけではなく、サポートの手厚さも重要になってきます。なぜなら、製品の操作方法や設定方法などでトラブルが発生した場合、サポートに問い合わせることで解決できるからです。メーカーでは電話やメール、チャットといった幅広い手段に加えて、24時間365日で問い合わせを受付けている企業も珍しくありません。しかし、無料製品ではこうしたサポートは基本的に受けられないため、もしもの時でも安心できる点が有料製品の強みと言えます。
②有料はウイルス検出率が高い
有料はウイルスを検出する精度が高い場合があることも異なるポイントです。セキュリティソフトには性能の高さを示す「検出率」があり、この数値が高いほどウイルスの検知漏れが少なくなります。ほとんどの有料製品では検出率がほぼ100%という精度の高さですが、一方で無料製品は高くても99.5%程度にとどまっていることが多くなっています。たった0.5%の違いに感じるかもしれませんが、ウイルスは100万種類以上も存在しているため、0.1%の差が大きなリスクを生むことになるのです。無料でも有料レベルの製品もありますが、基本的には有料の方が優れていると言って良いでしょう。
③有料は多機能
有料と無料では機能数が異なっていることも大きな特徴です。有料製品の多くは「総合セキュリティソフト」と呼ばれている通り、ウイルス対策だけを行っているわけではありません。近年被害が多いフィッシング詐欺などの悪質サイトをブロックしたり、迷惑メールや不正アクセスなどを監視して防いだりと、あらゆる脅威を多角的に防御することで安全性を高めています。しかし、無料製品ではこうしたセキュリティ機能は基本的に搭載されていないため、「ウイルス対策ソフト」以上の安全性を確保するのであれば有料製品を導入する必要があるでしょう。
セキュリティソフトは有料と無料どちらを入れるべき?
有料と無料のセキュリティソフト 比較しましたが、結論から言うと個人使用や自力でトラブルを解決できる人であれば「無料」、初心者やビジネス用途の人は「有料」を選びましょう。無料製品は個人の範囲で使用するだけであれば、十分な性能を発揮し安全性を高めることが可能です。また、仮に問題が発生した場合でもある程度デバイスやソフトの作法が理解できていれば、ネットで調べれば自力で解決できることが多いです。一方で、他人の個人情報を取り扱っていたり、ビジネスで取引先とやり取りしていたりする場合は有料製品の高いセキュリティレベルが望まれます。同様に、不慣れな初心者の方も手厚いサポートが受けられる有料製品を入れた方が断然安心と言えるでしょう。
おわりに
不具合を避けるため、セキュリティソフトは原則1つだけ入れるようにしてください。これから有料・無料に関わらず製品を入れる予定の方は、先にデバイスに応じたセキュリティソフトの確認方法に沿って他の製品の有無をチェックしておきましょう。