2022年7月公開の映画「エルヴィス」は、アメリカの伝説的ロックスターであるエルヴィス・プレスリーの生涯を描いた伝記映画です。音楽を聞けば、誰しも一度は耳にしたことがあるはず!
彼を知らなくても映画や音楽を楽しむことはできますが、人物像や彼の功績を知っている方がもっと楽しめますよね。そこで本記事では、エルヴィス・プレスリーについて紹介していきたいと思います。
エルヴィス・プレスリーは世界を変えた「奇跡のカリスマ」
エルヴィス・プレスリーの全世界のレコード・カセット・CD等の総売上は、なんと5億枚以上とされており、「世界史上最も売れたソロアーティスト」の第1位。まさに「キング・オブ・ロックンロール」の名前にふさわしいですよね。では、一体どのような人生を送ったのでしょうか。
貧しい家庭から一躍世界的なスターへ
エルヴィス・プレスリーは、1935年にアメリカで生まれました。非常に貧しい幼少時代を送りますが、11歳の誕生日に贈られたギターをきっかけに音楽に傾倒していきます。青年時代には、奇抜なヘアスタイルや衣装、圧倒的な歌唱力とパフォーマンスを披露するようになります。そして、彼が生み出した「ロック」の熱狂は、小さなライブハウスからあっという間に全米へ広がり、一気にスーパースターへと上り詰めました。
カリスマ的なエルヴィス・プレスリーの音楽は、世界最大のムーブメントとなり、後にザ・ビートルズやボブ・ディラン、フレディ・マーキュリーなど多くのロック・ミュージシャンに大きな影響を与えています。彼がいなければ、今の音楽シーンは全く別のものになっていたかもしれませんね。
エルヴィス・プレスリーの音楽性
エルヴィス・プレスリーは、ただ単純に人気があっただけではありません。深刻な人種問題を抱えていた当時のアメリカにおいて、音楽を通じて「人種の架け橋」になっているのです。というのも、初期の音楽スタイルは黒人の音楽と白人の音楽を融合させたもので、この新ジャンルの創出は深刻な人種問題の背景から考えると「ありえない」とされるほど、画期的なことでした。
エルヴィス・プレスリーの光と影
エルヴィス・プレスリーは、生涯を通じてロックンロールの誕生と普及に大きく貢献しましたが、その一方で保守層からは様々な批判や中傷を受けています。そのセンセーショナルすぎる歌とダンスは「青少年の非行の原因」などと言われることもあり、ついには警察の監視下に置かれることもあったようです。
また、エルヴィスの成功に中心的な役割を果たしたプロデューサーであるトム・パーカーは、彼の人生にも大きな影響を与えています。通称・パーカー大佐は、悪徳マネージャーとしても有名でした。例えば、売上の50%を自分の取り分としていたり、ライブ中に勝手に契約をまとめていたり。映画「エルヴィス」では、パーカー大佐との関係も見どころになっています。
エルヴィス・プレスリーの型破りな伝説の数々
その後の音楽業界にも大きな影響を与え、数々の記録を打ち立てたエルヴィス・プレスリーの伝説には、一体どんなものがあるのでしょうか。詳しく見てみましょう。
- ギネス認定:世界で最も売れたソロアーティスト
- 世界記録:1日で売り上げたレコードの枚数2,000万枚
- 最多ヒット曲シングル:151曲
- ライブチケット完売:連続1,500公演
これだけ見ても、彼の人気のすごさが伝わってきますね。
映画「エルヴィス」の見どころ
禁断の音楽「ロック」で世界を変えたエルヴィス・プレスリーの伝説とその裏側を、数々の名曲と共に描いた映画「エルヴィス」。映画でエルヴィス・プレスリーを演じたのは、「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」のオースティン・バトラー。ほぼ前編に渡り吹替なしで歌唱とダンスを行っており、圧倒的なパフォーマンスと歌唱は監督に「エルヴィスそのもの」と言わしめたそう。世界中を魅了したエルヴィス・プレスリーのステージを目の前で体感しているような臨場感たっぷりの圧巻のパフォーマンスが見どころとなっています!
また、人気絶頂の中、42歳の若さでこの世を去ったエルヴィス・プレスリーの死は今もなお謎に包まれており、その「死の真相」「陰で糸を引いていた恐るべき黒幕の存在」を暴き出す、センセーショナルなサスペンスも見どころです。悪名高い強欲マネージャー、トム・パーカーを演じるのはトム・ハンクス。世界的スターへと押し上げた敏腕マネージャーぶりと言葉巧みにコントロールし、搾取を繰り返す悪のカリスマの名演技にも注目です。
最後に
エルヴィス・プレスリーの伝説、カリスマ性、波瀾万丈な人生をご紹介してきました。調べれば調べるほど、彼のパフォーマンスや音楽をもっと知りたくなりますし、今も世界中にファンがいることも納得です!この夏公開の映画で、彼の人生に立ち会ってみてはいかがでしょうか。