スパイファミリー アニメは4月から放映が開始し、人気を集めています。スパイものであり、ホームコメディー要素もある作品です。架空の国として描かれていますが、リアルな描写や実際の国や組織に似ているところもあるようです。今回は、そんなSPY×FAMILYのあらすじや魅力、設定にモデルはあるのかをご紹介します。
スパイファミリーとは
「SPY×FAMILY」(スパイファミリー)は、遠藤達哉さん原作の少年漫画で、2019年から少年ジャンプ+で連載されています。スパイの男・黄昏が任務のために家族を作る羽目になり、超能力者の娘、暗殺者の妻と互いに正体を隠しながら奮闘するコメディ作品です。連載当初から面白いと話題になり、1・2話が公開された時はTwitterでトレンド入りしたほど。現在は9巻まで発売しており、累計発行部数は1,800万部を突破している人気作品です。
2022年4月からは、アニメ版が放送開始されています。スパイファミリー アニメ 声優も豪華で放送開始前から注目されていました。原作の魅力そのままのかわいらしくコメディ要素たっぷりの本編や、人気バンド髭男ism、星野源がそれぞれ歌う主題歌も人気を集めています。
アニメのスタッフ・キャスト
スタッフ
原作:遠藤達哉
監督:古橋一浩
キャラクターデザイン:嶋田和晃
キャスト
ロイド・フォージャー:江口拓也
アーニャ・フォージャー:種崎敦美
ヨル・フォージャー:早見沙織
フランキー・フランクリン:吉野裕行
シルヴィア・シャーウッド:甲斐田裕子
ヘンリー・ヘンダーソン:山路和弘
ユーリ・ブライア:小野賢章
あらすじ
1つの国が東西に分断されてから10年以上が経った時代。東国・オスタニアと西国・ウェスタリスの間には平和が訪れているように見えましたが、実際は水面下で熾烈な情報戦が繰り広げられていました。黄昏は、東国に派遣された西国のスパイ。ターゲットの政治家に近づくため、家族を作り、子どもを政治家の息子と同じ学校に通わせるという任務を課せられます。精神科医のロイド・フォージャーと名乗って任務を遂行する黄昏は、養子を探しに出向いた孤児院でアーニャという少女と出会います。頭の良さを買って娘に決めた黄昏ですが、アーニャは超能力の持ち主。黄昏の心を読んで賢いふりができたのです。黄昏はその後出会った女性・ヨルとかりそめの夫婦となりますが、彼女も暗殺派としての裏の顔を持っていました。互いに正体を明かさないまま、即席の家族として生活をともにする3人でしたが・・・。
スパイファミリーの設定にモデルはある?
国や組織の描写が細かくてリアルだと評判のスパイファミリー。原作者の遠藤達哉さんは、1960〜1970年代頃の架空の国という設定で書いているそうですが、モデルはあるのでしょうか?
ドイツをモデルにしている部分
作中で「東西の間に鉄のカーテンが下されている」という表現が出てきます。これは第二次世界大戦後、ベルリンの壁によって東西が分断されていたドイツをモデルにしていうと考えて間違いないでしょう。
他にも、ヨルの弟・ユーリが働いている国家保安局「SSS」という秘密警察は、旧ドイツで実在していた組織「国家保安省」がモデルになっているという説もあります。作中で使用されている通貨の「ダルク」と「ペント」は、旧ドイツで使われていた「マルク」と「ペニヒ」をもじったものと言われています。
イギリスをモデルにしている部分
原作者の遠藤さんが、ロイドの名前は「イギリス 人気 名前」で検索したと過去に語っています。娘のアーニャが合格した学校「イーデン校」は、イギリスのロンドンにある全寮制パブリックスクール「イートン校」がモデルとなっています。スパイファミリーで描かれているのは架空の国とされていますが、主に2つの国の要素が入っているんですね。
スパイ作品をモデルにしている部分
スパイファミリーの設定にモデルがあるのは国や組織だけでなく、有名なスパイ作品も同様です。分かりやすいのは映画「007」。アーニャにつけられた被験者番号は007です。
作中で登場するスパイアニメの主人公の名前はボンドマン、アーニャが犬につけた名前もボンドと、ジェームズボンドをもじっています。
ロイドのスパイグッズに傘とトランクがあるのは、2014年に公開されたスパイ映画「キングスマン」をモチーフにしているのでしょう。
ロイドとヨル、夫婦で戦う姿は2005年公開の映画「Mr.&Mrs. スミス」にそっくりという声も。他にも細かいところまでオマージュされているようなので、SPY×FAMILYアニメを見る時に探してみるのはいかがですか?