コラム

中華スマホはなぜ安い?理由とXiaomiの具体例をご紹介

みなさん、こんにちは。いつもスマートフォンに関するニュースは楽しんでいますか。

今回はなぜ、中華スマホが安いのかという理由についてご紹介します。

中華スマホが安い理由はいくつかある

中華スマホが安いという理由やそれに対する意見というのはいくつかあります。ここではその中のいくつかを取り上げてご紹介します。

中華スマホの安さを紐解くためには、スマートフォンの歴史をさかのぼらなければなりません。

スマートフォンの歴史

iPhoneがスマートフォン市場にもたらしたもの

まず、スマートフォンと言うとみなさんはどちらのメーカーの機種を思い浮かべますか。

ほとんどの人が「iPhone」を想像すると思います。iPhoneがスマートフォンを作り出したと言ってもいいほど、スマートフォンの起源は2007年6月29日に発売された初代iPhoneにあります。

 

当時はスマートフォンが欲しければ、iPhoneを買うしかないという状態でした。iPhoneの寡占市場です。それから日本のメーカーや韓国のSAMUSUNGが徐々にスマートフォン市場でも有名になってきます。

どのスマートフォンも高価で品質がよく、どのメーカーも高い技術力をアピールするために高級なスマートフォンを作っていました。毎年発売される商品には最先端の技術が詰め込まれていたのです。

そのため、iPhoneをはじめとしたスマートフォンを持つことはある種のスペックになったわけです。高級のブランド品みたいなものですね。先進国の次世代のトレンドでした。

スマートフォン市場の変化

スペックの頭打ち

しかし、2010年代頃から徐々に3つの変化が起き始めます。その変化とは、スマートフォンは毎年スペックアップするのに、人々はそれほどのスペックを必要としていないようになったことです。いわゆる「頭打ちの状態」ですね。

たとえば、無線充電など「普通に有線で充電するからいらない」という人がいます。あれば使うけど、なくても困らないという機能が増えました。

途上国の経済発展

一方でもうひとつの変化がありました。それは途上国の経済発展です。日本に住んでいると分かりませんが、アジアの国々は急激な経済発展をしています。それに伴ってスマートフォンを所持する人が増加したのです。

しかし、最新のスマートフォンを買うような経済力はない人もたくさんいて、多くの人は先進国で使われていたiPhone 4Sの中古を使っていたこともあります。

つまり、スマホが欲しい経済力が低い人向けのスマートフォンというのがなかったのですね。

中華スマホメーカーの成長

最後の変化は、中華スマホメーカーの成長です。今までiPhoneは中国で生産されていました。先進国は工場を途上国に作りますが、途上国はその過程で身に付く技術力を学習します。

中国もiPhone生産で培った技術力やiPhoneを徹底的に真似をした商品を生産することで技術力を伸ばすようになりました。

中華スマホの台頭

これらの3つの変化を見た中華スマホメーカーは「安いスマホ市場」を狙うようになります。iPhoneは高級ブランドですから、ブランドイメージを守るためにも低価格スマホにはなかなか手が出せません。

最初は「iPhoneが欲しいけど、買えない」という層に向かってiPhoneに似たスマホを売り込みます。初期のXiaomiなどもiPhoneの半額以下の値段で同等のスマホを売っていましたね。

同じように消費者も今まで高いiPhoneなどのスマホを使っていたけど、中華スマホに切り替えたらこれで十分だと分かった人も増えました。

Xiaomiの成功例

代表的なコスパを誇るXiaomiの事例からなぜ中華スマホが安いのか考えてみましょう。

Xiaomiの黎明期である2011年頃のスマートフォン市場はiPhoneを除いてスマホメーカーは端末を1年に何台も新機種を販売していました。

何台も新機種を発売すると当然コストがかかります。そこでXiaomiは自社スマホの販売サイクルを長めにすることでコストダウンしていました。

 

また、積極的にオンラインを使ったマーケティングでコストをダウンさせていました。中国版のTwitterであるウェイボーを使って若者にリーチさせ、その口コミによって「都会のイケてる人が持つスマホ」というイメージを確率させました。

 

一方で製品を実際に販売する時は、スマホ本体の利益を抑えてアクセサリーで利益を得るという戦略を取っています。スマホ本体はアクセサリーを買わせるきっかけを与えています。

こうした戦略が功をなして、今やコスパが代名詞の世界的なブランドになっています。

  1. 販売サイクルを長めにした
  2. ネットで若者にリーチさせ、イメージアップを図った
  3. 本体ではなくアクセサリーで利益を得た

まとめ

今回は中華スマホがなぜ安いのかをご紹介しました。調べてみるとなぜ安いのかストーリーがありますね。もし、中華スマホは「安かろう悪かろう」と思っている人がいるのならば、この記事を参考にしてもらえれば幸いです。

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